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 リハビリテーション医療は、障害者を全人的に臓器の枠に捉われず診療する為、ほぼ全ての科に関係するものであり、その考え方・知識・技術は、将来どんな科に進んでも必ず役立ちます。 我々は、多くの学生や若い医師にリハビリテーション医学を伝えたいと考えております。もちろん、高齢者や障害者の数が増加し、ますます必要とされてきているリハビリテーション医療のスペシャリストであるリハビリテーション専門医を育てる事も重要だと考えております。

臨床研修

 当教室のリハビリテーション科では、障害者の全人的な医療を実践出来る医療者の教育の為に、前期研修・後期研修を行っています。具体的な研修内容は、

1)脳血管障害者・脊髄損傷者・運動器疾患(変形性関節症・切断)患者・心筋梗塞・慢性呼吸機能障害者の機能評価とリハビリテーション

2)障害者が2次的に発症しやすい、生活習慣病(糖尿病・高血圧、動脈硬化症)や運動器疾患(変形性膝関節症など)の診断・治療

3)装具処方

4)重度・複合障害者の入院中の全身管理(栄養・水分出納・感染症治療など) です。

 これに必要な検査・治療手技として、嚥下造影、膀胱造影・膀胱内圧測定、筋電図・神経伝導速度検査、各種エコー検査(頸動脈・心エコー・腹部、下肢静脈)、中心静脈カテーテル挿入、高次脳機能評価(失語症検査・知能検査など)、神経筋接合部ブロック、関節注射などがあり、これらの指導・実践を行っていきます。 後期研修は上記に加え、障害者の外来診療・装具外来診療などを実践し、障害者のマネージメント能力の育成とリハビリテーション科専門医の取得及び、sub specialityの研修(内科認定医・整形外科手術研修・消化器内視鏡研修)などを行っていただきます。

大学院

 当教室の大学院では、理念であるリハビリテーション医学の基礎・臨床研究推進を目的に、障害者の生理・運動機能や環境生理に関する研究を行っています。

1.修士課程 本学では大学院修士課程をもち、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等の研究指導、卒後教育にも力を入れております。4年生大学卒業の資格が無くても3年間の実務経験があれば入学資格はありますので、社会人の方も我々のもとでリハビリテーション医学を学んでほしいと考えております。

2.博士課程 リハビリテーション医学研究を希望する医師や、修士課程を修了した方で当講座博士課程に入学した方の研究指導を行っています。医学部卒業後、臨床研修を修了し、研究歴のない方でも、当教室並びに関連教室の教育スタッフが研究方法や研究テーマから指導します。当教室で後期臨床研修を行いながら、並行して大学院博士課程で研究を行う事も可能です。リハビリテーション科医を志す方はもちろん、それ以外の方も、我々の下でリハビリテーション医学の研究発展を共に行ってもらいたいと考えております。